トラリピを設定するにあって、まずは過去のチャートなどから設定したい通貨ペア、設定するレンジ、レンジ内に仕掛ける本数、ロスカットレートを決めます。
この場合必要な運用資金はどれくらいなのでしょうか?
手動で計算するには時間がかかりすぎます。
トラリピでは「運用試算表」という便利なツールが提供されています。
「運用試算表」を使うことで、誰でも簡単にトラリピ設定時のリスク管理ができます。
トラリピ設定を行う前に必ず「運用試算表」を使ってリスク管理を徹底しましょう!
運用試算表の目的

運用試算表は、運用金額に対してトラリピを設定するレンジ、レンジ内に設定したい本数、通貨量ではどの為替レートでロスカットになるかを把握するために用います。
そして、決めていたロスカットレートにするために、運用金額、設定レンジ、レンジ内に仕掛ける本数、通貨量を調整していきます。
運用試算表の使い方

それでは、運用資産表の使い方を説明しますね。
運表試算表は、マネースクエア社のホームページからマイページへログインすることで利用可能です。
また、トレード画面からも利用可能です(マネースクエア社のFX個人口座開設が必要)。
マイページから利用

トレード画面から利用

運用資産表の設定項目
運表試算表で設定する項目は以下です。

① 運用する通貨ペアは「対円用」か、「対ドル用」かを選択
② イフダン注文はは「買い」(ロング)か、「売り」(ショート)かを選択
③ 運用する通貨ペアを選択
選択可能な通貨ペアは以下の通りです。
「対円用」
米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ニュージーランドドル/円、カナダドル/円、英ポンド/円、トルコリラ/円、南アランド/円、メキシコペソ/円
「対ドル用」
ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル、豪ドル/ニュージーランドドル、ニュージーランドドル/米ドル、英ポンド/米ドル
④ 運用予定額を日本円で入力
⑤ 仕掛けるレンジを入力
⑥ レンジ内に仕掛ける本数を入力
⑦ 1本あたりの通貨数を入力
⑧ 1回のリピートで狙う利益を入力
1回のリピートで狙う利益(⑧)で入力した金額は、新規注文と決済注文との差額になります。
ここで、1本あたりの通貨数(⑦)と関係性を買い(ロング)設定の場合を例に説明します。
1本あたりの通貨数(⑦)が1,000通貨、1回のリピートで狙う利益(⑧)を500円とした場合、通貨レートが0.5円上がった所で決済されます。
500円÷1,000通貨=0.5円
0.5円ではなく1.0円上がった所で決済したい場合、1回のリピートで狙う利益(⑧)を1,000円とします。
1,000円÷1,000通貨=1.0円
視点を変えて、1.0円上がった時にもっと利益を獲得したい(1,000じゃなく2,000円)場合、通貨数(⑦)を2,000通貨とします。
2,000円÷2,000通貨=1.0円
⑨ ストップロスを設定
ロスカットよりもっと早い段階で損切りする場合は、レートを入力します。
⑩ 必要な項目を入力後、計算スタートボタンを押下
ロスカットレートの計算結果
運表試算表へ必要項目を入力した後、実施に計算スタートボタンを押下します。
結果はすぐ表示されます。
例えば以下の設定を行った場合の結果を表示してみます。
通貨ペア | 加ドル円 |
---|---|
運用予定額 | 500,000円 |
仕掛けるレンジ | 78円~88円 |
レンジ内に仕掛ける本数 | 50本 |
1本あたりの通貨数 | 1,000通貨 |
1回のリピートで狙う利益 | 700円 |
ストップロス | 設定しない |

トラリピ設定項目の調整
計算結果より、ロスカットレートは76.040円であることが分かります。
ここで、ロスカットレートをもっと下げたい(例えば68円以下)といった場合は以下の調整が必要になります。
- 運用予定額を増やす
- レンジ内に仕掛ける本数を減らす
- 1本あたりの通貨数を減らす ※通貨数の最小単位は0.1万通貨
それでは、ロスカットレートを68円以下にするため、実際にトラリピ設定を調整してみます。
運用予定額を増やす
運用資金に余裕がある場合は、運用予定額を増やしてロスカットレートを下げた例です。

ロスカットレートを76円から68円以下に下げるためには、運用額を50万円から89万円に増やす必要があることがわかりますね。
仕掛ける本数を減らす
次に運用資金に余裕がない場合、レンジ内に仕掛ける本数を減らすことで、ロスカットレートを下げた例です。

ロスカットレートを76円から68円以下に下げるためには、レンジ内に仕掛ける本数を50本から28本以下に減らす必要があることがわかりますね。
通貨数を減らす
上記の他にも1本あたりの通貨数を減らすことでロスカットレートを調整できます。
通貨数の最小単位は0.1万通貨のため、今回の例からは割愛します。
まとめ

- 運用試算表はトラリピを設定する上で、リスク(資金)管理を行うために非常に重要なツールです。
- 決めたロスカットレートを確保するために、必要な運用予定額、レンジ内に仕掛ける本数、1本あたりの通貨数を簡単に調整することができます。
- 運用試算表はマネースクエアへログイン後マイページ、またはトレード画面より利用することができます(マネースクエア社のFX口座開設が必要)。
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