トラリピは設定するレンジを広げれば広げるほど必要となる資金が多く必要になります。
為替レートが仕掛けてあるレンジにいない時は資金を遊ばせておくことになります。
ちょっともったいないなって思っている人は多いのではないでしょうか?
実はなるべく少ない資金で効率よくトラリピを設定していく戦略があります。
それがスイッチ戦略になります。
但し、スイッチ戦略は相場感をとらえてリスク管理を徹底する必要があります。
それでは、リスクを最小限に考えたスイッチ戦略を紹介しますね。
スイッチ戦略とは

トレンド相場において、少ない資金で利益を狙うための戦略です。
具体的にはトレンド相場に合わせてトラリピの設定をこまめにスイッチさせていくやり方です。
すなわちトレンド相場において効果的な手法になります。
一般的なトラリピ戦略とスイッチング戦略との違いを説明します。
一般的なトラリピ戦略
一般的なトラリピ戦略では、ある程度広いレンジでトラップを設定します。
レンジが広ければ広いほど運用資金が多く必要になります。

スイッチ戦略
スイッチ戦略はトレンド相場に追従させ、狭いレンジのトラップ設定を流動的に設定し直していきます。
例えば上昇トレンドに乗って狭いレンジに設定したトラップが決済された時点で、設定を削除し上のレンジにトラップを仕掛けていきます(これをスイッチするといいます)。
レンジを広く設定しないので、運用資金は少なく済みます。
トレンド相場なので、設定するトラップには決済トレールをONにすると利益幅が取れる可能性が高いです。

スイッチ戦略のリスク管理

トレンドに合わせてトラップを設定していくうちに、トレンドが転換した場合のリスクを考えておく必要があります。
例えば上昇トレンドに合わせてトラップを仕掛けポジションを持っている状態において、下降トレンドに変化してしまった場合を想定しておく必要があります。
この場合は保有しているポジションの含み損をかかえてしまうことになります。

そのため、スイッチ戦略で仕掛けるトラップ設定に対しては、トレンドが転換してしまった場合のリスクヘッジが必要です。
具体的にはトラップ設定時にストップロスを設定しておくことになります。
ここで、ストップロスを設定しておくということは損切り(損を確定)することになります。

スイッチ戦略で損切させない方法

トレンドが転換した場合にストップロスにより損を確定したくない場合は、トレンドを深追いしないことです。
また、スイッチ戦略を適用するレンジをあらかじめ決めておくことです。
具体的には、なるべくレンジの上限または下限のレンジでのみスイッチ戦略を適用します。
売りの場合はレンジの上限のみ、買いの場合はレンジの下限のみにします。
そして決めたレンジを外れた場合は、トレンドに合わせてスイッチ戦略を深追いすることを禁止します。
この辺りはあらかじめマイルールとして決めておいた方がよいでしょう。
私は以下のルールを決めています。
CAD/JPYの例です。

為替レートがマイルールで決めた範囲ではない相場ではスイッチ戦略は封印しています。^^;
マイルール(CAD/JPY)
スイッチ戦略を適用するレンジは以下とする。
72円~77円 ※レンジ上限を超えた場合は絶対深追いしない
レンジの中で同時に設定可能な最大トラップ数は以下とする。
0.1円毎に20本まで(1本あたり0.1万通貨))
ここで、72円~77円をスイッチ戦略の適用範囲とした理由は以下の通りです。
2007年以降(2020年7月まで)の日足チャートにて、為替レート72円~89円のレンジだった日数のうち、72円~77円だったのは10%に満たない。
すなわち、90%以上は77円以上のレートなため、含み損を抱えた状態になる可能性が低い。
スイッチ戦略の具体的な運用手順は以下になります。

初期のトラップ設定
72.1円~73円にトラップ10本設定
73.1円~74円にトラップ10本設定
① 為替レートが73円以上に上昇
② 73.1円~74円のトラップが決済された後トラップ設定を削除
③ 74.1円~75円にトラップ10本追加
④ 為替レートが74円以上に上昇
⑤ 73.1円~74円のトラップが決済された後トラップ設定を削除
⑥ 75.1円~76円にトラップ10本追加
⑦ 為替レートが75円以上に上昇
⑧ 74.1円~75円のトラップが決済された後トラップ設定を削除
⑨ 76.1円~77円にトラップ10本追加
必要資金は以下です。
75円~77円に20本のポジションが残った状態において、為替レートが急落するといった最悪ケースを想定。
ロスカットレート65円なので、運用試算表より追加で必要となる資金は273,000円になります。

私は一般的なトラリピ戦略とスイッチ戦略を併用して運用しています。
一般的なトラリピ戦略はほおっておきの運用ですが、スイッチ戦略と併用することで相場とにらめっこしつつ楽しみながらトラリピを運用しています。^^
まとめ

- スイッチ戦略とは、トレンド相場において少ない資金で利益を狙うための戦略です。
- 相場感をとらえてリスク管理を徹底する必要があります。
- トレンドが転換した場合を想定したリスクヘッジが必要になります。
- リスクヘッジ方法は二点、一点目は必ずストップロスを設定(=損切り)しておくことです。
二点目はストップロスにより損切りしたくない場合はトレンドを深追いしないことです。 - ストップロスを設定しない場合は、スイッチ戦略を適用するレンジをあらかじめ決めておきましょう。(なるべくレンジの上限または下限のレンジでのみスイッチ戦略を適用)
- 一般的なトラリピ戦略と併用して、スイッチ戦略を適用することでトラリピを楽しみましょう。
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