トラリピを仕掛ける際、決済トレールをオンにするかオフにするかで迷いませんか?
オンにした方がよいのかオフにした方がよいのかを決めるには、まず決済トレールの仕組みを理解することが重要です。
仕組みを理解した上で、為替相場のボラリティ(価格変動性)が高く見込めると想定すればオン、そうでなければオフに設定します。
決済トレールのオンとオフは過去の為替相場からシミュレーションした結果で判断するのもよいかもしれません。
しかしながらコロナショック以降はニューノーマル(新常識)な時代と言われており、過去の為替相場のシミュレーションにとらわれる必要もないのかなと思います。
決済トレールは一度トラップを設定した後でも運用中柔軟にオンとオフを切り替えることができます。
あなた自身が決済トレールの仕組みを理解し、為替相場の状況に応じて利益幅に設定した以上にボラリティが高く見込めそうならオン、そうでなければオフと流動的に切り替えて運用することが利益を最大化することに繋がります。
余談ですが、トラリピは基本ほおっておきの資産運用なので正直退屈です。
為替相場を予想して流動的に決済トレールのオンとオフ切り替えていくといったことを、資産運用の楽しみの一つとしてもよいのかなと思います。^^;
それでは、トラリピの決済トレールの仕組みを解説します。
決済トレールとは

決済トレールとはマネースクエア社のトラリピ独自の機能です。
親会社マネースクエアHDが保有する知的財産(特許権取得済)です。
他社にはない強みです。
トレンド相場において、設定した利益幅を満たした時点ですぐ利益確定するのではなく、トレンド方向に向けてより利益を追及します。
やがてトレンド方向が転換して時点で決済することで利益を伸ばすことができます。
決済トレール オンとオフの違い
下図は決済トレールがオフの場合とオンの場合との比較になります。
75.0円で0.1万通貨を買い、1回のリピートでねらう利益を500円とした場合の例です。

決済トレールがオフの場合(左側の図)は、75.0円で買い75.5円で決済するため利益確定は500円となります。
決済トレールがオンの場合(右側の図)は、75.5円を通り過ぎても決済が行われません。
トレンドが続く限り決済価格をあらかじめ決められているトレール値幅の20銭ずつ上昇させます。
そしてトレンドが転換(上昇→下降)した後75.9円で決済することで利益確定は900円となります。
ここで、トレール値幅の20銭はマネースクエアの独自シミュレーションにより導き出された固定の値です。
トリガー価格とは
もう少し詳しく説明していくと、トリガー価格といった考え方が用いられています。
トリガー価格とは決済する価格を有効にするための価格になります。
上記の図で説明すると、75.5円から上昇しトリガー価格がトレール値幅(+20銭)の75.7円に到達すると、75.5円の決済が有効になります。
さらにトリガー価格が+20銭の75.9円に到達すると、75.7円の決済が有効になります。
さらにさらにトリガー価格が+20銭の76.1円に到達すると、75.9円の決済が有効になります。
その後トレンドが転換(上昇から下降)し、最後に有効になった決済価格75.9円に下がった時点で決済されることとなります。
決済トレール オンの成立履歴
以下は実際に決済トレールがオンの場合のスクショ(成立履歴)です。
利益幅は700円ですが、トレンドに乗った相場において決済トレールが効いて多くの利益が得られたケースです。
いつもこうだといいんですけどね~。^^;
「決済トレール」
特許番号:特許第5841277号
発明の名称:「金融商品取引管理装置、プログラム」
特許権者:株式会社マネースクエアHD
出願番号:特願2015-075797
出願年月日:平成26年5月1日
特許原簿登録日:平成27年11月20日
決済トレールのデメリット

決済トレールをオンに設定すると、決済予定の価格からさらに20銭以上通り過ぎないと決済価格が有効になりません。
狭いレンジ相場
下図に示すように75.7円を超えない狭いレンジで変動する相場において、決済トレールがオフの場合(左側の図)は、3回利益確定(+1,500円)します。
これに対して、決済トレールがオンの場合(右の図)は最初のトリガー価格である75.7を超えていないため、75.5円の決済が有効になりません。
そのため利益確定に至りません。
また決済されない(75.0円買いポジションを保有したままの)ため75.0に下がっても新たにポジションを持ちリピートすることはありません。

スワップ影響
その他のデメリットとして、ポジションを保有する時間が長くなるので、スワップの影響を多く受けます。
運用している通貨ペアがプラススワップの場合はメリットですが、マイナススワップの場合はデメリットになります。
決済トレールの設定方法

決済トレールをオンにするには、トラリピ注文時に決済トレールのチェックボックスをつけるだけです(下図)。

運用中に変更することも可能です(下図)。
① トラリピ管理表から変更したい設定をクリック
② 決済トレール設定 をクリック
③ 変更実行 をクリック


まとめ

- 決済トレールはトレンド相場において、トレンド方向に向けてより利益を追求します。
- 決済トレールはマネースクエアが保有する知的財産であり他社にはない強みです。
- 決済トレールをオンにするかオフにするかを判断するには、決済トレールの仕組みを理解する必要があります。
- 仕組みを理解した上で、為替相場のボラリティ(価格変動制)が高く見込めると想定できればオンにします。
- デメリットもあります。決済予定の価格からさらに20銭以上通り過ぎないと決済価格が有効になりません。またポジションを保有する時間が長くなるので、スワップの影響を多く受けます。
- 決済トレールはトラリピ設定時に設定します。また設定後のオン/オフの切り替えが可能です。
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