楽天証券で購入した投資信託を売却する方法を事前に把握しておいてはいかがでしょうか?
いざ現金が必要になったといった場合、慌てずに対応するためにも売約時の考え方(出口戦略)を決め、操作手順を事前に把握しておくことをオススメします。
投資信託売却時の考え方(出口戦略)
投資信託は、「全部売却」する、または「一部売却」することができます。
「全部売却」する場合は、これまで購入した口数を全て売却することになります。この場合はあまり考えることはありません。ずっと長く積み立ててきた投資信託だと、全て売却した時は一抹の寂しさがありますが・・・。
「一部売却」する場合は、あらかじめ以下の考え方を決めておきましょう。
- 必要な金額分を売却
- 口数を指定して売却
- 割合(例えば全体金額の5%分など)で売却
必要な金額分を指定して売却する場合、今の「時価評価額」と「保有している口数(発注可能数量)」から、1口あたりの金額を求め、売却したい金額を1口あたりの金額で割った口数を売却します。
売却対象の銘柄の時価総額と口数が以下の場合を例に説明します。
- 時価総額・・・60,127円
- 口数(発注可能数量)・・・53,911口
この場合、1口あたりの金額は?
60,127円 ÷ 53,911口 = 1口あたり 1.11530114円
1万円分を売却する場合の口数は?
10,000円 ÷ 1口あたりの金額 1.11530114円 = 8,967口
銘柄によっては売却の際、費用がかかる場合があります。
信託財産留保額(しんたくざいさんりゅうほがく)といって、投資信託を解約する際の手数料になります。投資信託会社は現金化のために保有している株式や債券を売却します。売却やリバランスには手数料が必要になるため、売却した投資家へ一部負担してもらうといった費用です。元本に対して0.1から0.5%程度が一般的ですが、信託財産留保額がかからない銘柄も多いです。
投資信託売却時の操作手順
それでは実際に楽天証券口座から私の保有している投資信託の一部を売却してみます。
3STEPで完了します。
対象の銘柄 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
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売却する金額 | 10,000円(=8,967口) |
STEP1 売却する銘柄を選択し売却する口数を計算
売却する銘柄の発注可能数量と時価評価額から売却する口数を求めます。

STEP2 売却する口数を入力
売却する口数を入力します。
この時、売却時の手数料(信託財産留保額)がかかるか確認しておいた方がよいです。

STEP3 取引暗証番号を入力し注文!
売却時の概算金額(受渡代金概算額)を確認の上、取引暗証番号を入力し注文します。

受渡代金概算額は前営業日または前々営業日の基準価額から計算した金額になります。基準価額は、主に国内に投資する銘柄は注文した翌日、主に海外に投資する銘柄は注文した日の翌営業日の翌日に決定します。実際に受け渡される代金は変動することに注意してください。


