個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)はもう始めていますか?
iDeCo公式サイトによると、「自分で入る、自分で選ぶ、もうひとつの年金」とうたわれています。簡単に言うと、節税しながら投資(投資信託の購入)ができ、将来の自分年金として受け取れます。
将来年金が目減りするので、国が税優遇するから自分の年金は自分自身で準備してねということなのかもしれません。あくまで個人的な解釈ですが。 ^^:
この記事は、これからiDeCoに加入したいんだけど、制度の内容がよくわからない、加入した時のメリットやデメリットを知りたい、加入する方法がよくわからないといった悩みを解決します。
iDeCo(イデコ)って?
iDeCo(イデコ)は 老後のために自分で作っていく年金制度 です。自分で投資して、年金資産を形成していきます。
主に投資信託の商品を自分で選択して積み立てていきます。
投資信託なので、○○○ショックなどのように不景気の相場が発生すると一時的に元本を下回る可能性があります。
つい最近のコロナショックで日本を含む世界の経済は低迷しています。しかしながら、過去何回もの○○○ショックからも世界経済は成長し続けています。
毎月一定額の投資信託を中長期的にコツコツと積み立てていくことにより、いつしか経済成長の恩恵にあずかれることとなります。
あまり深く考えず淡々と積み立てていきたいですね!
老後なんてまだまだ先の話だからと思う方もいるかもしれませんが、長期的な複利効果の恩恵を受けるために、少額からでもよいので早くから始めた方がよいです。
運用商品の中には元本確保型の商品(定期預金や保険)もありますので、運用元本を減らさない守りの運用をしつつ、節税していくこともできます。
加入者数は年々増加
基本的に20歳以上60歳未満の全ての方が加入できます。
加入者は年々増加しており、2020年3月時点の統計によると、なんと 156万人 を超えています。
この先ますます加入者は増えていきそうですね!

2020年5月に成立した改正年金法によって、2022年5月からはiDeCoの加入期間が60歳から65歳まで延長されることが決定しています。
複利効果が5年分多く期待できますね!
積立額
iDeCoの積立額は月々5,000円 から 1,000円単位で上限まで設定できます。積立上限額は以下表の通り職業別で異なります。
サラリーマン・OL | 23,000円/月(276,000円/年) |
---|---|
公務員 | 12,000円/月(144,000円/年) |
自営業・フリーランス | 68,000円/月(816,000円/年) |
パート | 23,000円/月(276,000円/年) |
専業主婦(主夫) | 23,000円/月(276,000円/年) |
僕のようなサラリーマンは毎月の積立額上限が 23,000円(年間 276,000円) となります。
企業側が企業型拠出年金を実施している場合は、毎月の積立額上限が12,000円/年間144,000円となります。この辺りは職場の総務部門や人事部門あたりに確認してみてくださいね。
↓追伸 早く法改正して欲しいですね。
iDeCoの拠出可能額が増える方向で検討が始まるようです。
対象は確定給付企業年金(DB)に入る会社員。
今までの12,000円/月から20,000/円に!
関連制度を見直し、22年度以降に実施。https://t.co/9Q802vPT1h#iDeCo #イデコ
— べっくん@豊かな未来へ・安全安心コツコツ投資家 (@bekkun_com) July 4, 2020
節税効果
それでは、どれくらい節税優遇されるのでしょうか?
積立額に対して、所得税と住民税が控除されます。所得税は年間課税所得によって積立額の 5%~45%、住民税は一律積立額の 10%が控除されます。
課税所得 | 控除割合(所得税 / 住民税) |
---|---|
195万円以下 | 5% / 10% |
195万円超~330万円以下 | 10% / 10% |
330万円超~695万円以下 | 20% / 10% |
695万円超~900万円以下 | 23% / 10% |
900万円超~1800万円以下 | 33% / 10% |
1800万円超~4000万円以下 | 40%/ 10% |
4000万円超 | 45%/ 10% |
例えば、サラリーマンが毎月10,000円/年額120,000円を積み立てた場合、課税所得が400万円(330万円超~695万円以下)なら以下の控除が受けられます。
所得税・・・年額24,000円の控除(積立額の20%)
住民税・・・年額12,000円の控除(積立額の10%)
合計で年額36,000円もの節税になりかなりお得です!
課税所得は年収とは異なりますのでご注意を。
課税所得 = 年収 - 給与所得控除 - 社会保険料控除 - 基礎控除
課税所得の計算が面倒な場合は、年収、年齢、掛金(積立額)により、60歳まででどの程度税負担が軽減されるかはシミュレーションが可能です。

シミュレーション結果

iDeCo公式サイト
積立シミュレーション
毎月10,000円/年額120,000円を30歳から60歳までコツコツと30年間積み立た場合のシミュレーション結果です。
運用利回りを5%としています。また年収も年齢に応じて増加していくようにしています。

60歳時点で、元本372万円に対して、運用額はなんと890万円になります。
30年間の節税額は111万円。
毎月1万円ずつの投資を行うと、30年間で合計1,000万円を超える資産を形成できますね!
iDeCoの始め方
iDeCoは様々な金融機関で取り扱いがあります。証券会社、銀行、保険会社など。
取り扱い商品の数が多いのと、口座管理手数料が無料であるといったことから、申し込む証券会社は 楽天証券 と SBI証券 の二択かと思います。
私は楽天証券で始めましたので、楽天証券における始め方を簡単にご紹介しますね。
口座開設がまだの方はこちらからステップ1 楽天証券のウェブサイトから申込書を請求
申込から数日後、楽天証券より申込関係の書類が到着します。
基礎年金番号が必要になりますので、年金手帳を準備しておいてください。
もし、基礎年金番号がわからない時は、日本年金機構にご確認ください。
ステップ2 申込書類への記入
以下三種類の申込書への記入が必要になります。
① 個人型年金加入申込書
② 事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書
③ 加入者月別掛金額登録・変更書
①の個人型年金加入申込書は、本人の署名と捺印、基礎年金番号、引落口座、勤務先などを記入します。
②の事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書は、勤務先の人事部などへ提出し、本人が個人型確定拠出年金制度への加入が可能かを証明してもらうものになります。勤務先へ提出し加入資格があることを証明するための署名と印をもらってください。その際、加入資格がある場合は毎月の積立限度額も記入してもらうことになります。
③の加入者月別掛金額登録・変更書は、月別に積立額を変更する場合に記入します。毎月一定の積立額なら提出不要です。
ステップ3 記入済の申込書類を楽天証券へ返送
①、②、③を記入し、楽天証券へ返送します。
返送した書類は、楽天証券から国民年金基金連合会へ送られ審査ののち、iDeCo用の口座が開設されます。
国民年金基礎連合会の審査が結構時間を要します。1~2か月程度。もし書類に不備がみつかるとさらに1~2か月かかってしまいます。
申込書類の記入が終わったら、必ず記載した内容に間違いがないかをチェックしてください。
ステップ4 iDeCo口座への積立設定(掛金の配分変更)
iDeCo用の口座が開設されると、国民年金基礎連合会と日本インベスターソリューション&テクノロジー社から書面が届きます。
国民年金基礎連合会からは、個人型年金加入通知書が届きます。通知書には掛金の引落口座や引落日などが記載されています。
日本インベスターソリューション&テクノロジー社からは、加入者の口座番号が届きます。また、コールセンターパスワードやインターネットパスワードが別送されます。
日本インベスターソリューション&テクノロジー社のウェブサイトへアクセスします。
加入者の口座番号とインターネットパスワードを入力しログインします。

商品別配分変更のタブより、運用する商品と配分割合を設定します。

以下は私の現在の商品と配分割合です。

あとは、毎月の掛金が選択した商品と割合に応じた金額が掛金としてコツコツと積立られていきます。
60歳までの楽しみですね~!
