CFDを始めるにあたり、低リスクで少しでも多くリターンを得るにはどの証券会社のどの金融商品に投資すればよいのか検討している人は多いのではないでしょうか?
おすすめは、GMOクリック証券 のイギリス100という株価指数CFDを積立てていくことです。
大事なお金を積立てていく上で、株価指数CFDの仕組みやリスクの考え方を理解しておくことが重要です。
GMOクリック証券 でイギリス100に投資するために必要な知識、特に利息相当でもらえる価格調整額の仕組み、GMOクリック証券独自ルールである証拠金/ロスカットの考え方を踏まえ今後の投資戦略などを詳しく解説します。
私は以前から大きなショック相場が来たら株価指数CFD投資を始めようと考えていました。そんな中、2020年3月にコロナショックが起きました。
GMOクリック証券の口座に、この時のために準備していた100万円を入金。イギリス100の下落に追従して1枚、2枚、3枚・・・15枚と購入。ところが、まだまだ下げ止まらなかったので一旦購入を控えました。
底値を付けたあと少しずつ買い足していって、現在23枚を保有しています。価格調整額(利息のようなもの)は1枚あたり年間約3,140円(過去平均)。現時点で23枚保有のため、年間約72,000円ほどになります。
CFDとは

CFDとは、Contract For Differenceの頭文字を取った略称です。日本語では「差金決済取引」といいます。
株価指数、外国株、原油、金など様々な資産に投資することができる金融商品のことです。
準備した証拠金に対して、株価指数CFDなら10倍、外国株CFD・バラエティCFD(原油、金など)なら5倍、、商品CFDなら20倍もの金額の取引が可能です。
GMOクリック証券について

使用する証券会社は GMOクリック証券 になります。
GMOクリック証券は、GMOインターネット株式会社(東証一部上場 9449)のグループ企業なので安心感があります。
GMOクリック証券CFD の口座開設、口座管理、取引手数料など無料です。
決済期限も無期限なので長期投資に向いています。
株価指数CFDを保有するメリット

株価指数CFDを保有すると価格調整額(配当のようなもの)が受け取れます。
これまでの実績から株式指数CFDの中でもイギリス100は価格調整額が多く受け取れます
ざっくりですが、イギリス100を1枚30,000~50,000円で購入し年間で3,000円ほどの価格調整額を受け取るイメージです。
年利回りは6~7%程度が目安。
但し、株価指数(UK100)、為替レート(コンバージョンレート)などにより変動しますので、株価指数CFD(イギリス100)の仕組みを理解しておくことが重要です。
イギリス100というCFD商品とは

FTSE100という株価指数を原資に、GMOクリック証券 が「イギリス100」という名前で提供しているCFD商品です。
FTSE100は、ロンドン証券取引所に上場している時価総額上位100銘柄で構成される株価指数(時価総額加重平均指数)になります。
時価総額上位100銘柄は常に同じ銘柄が入り続けるわけではありません。
時代に応じて変動する時価総額の上位100銘柄となります。
例えは上位100銘柄のうち一つの企業が倒産しても別の時価総額上位の企業が入れ替わりますのでリスクヘッジ(分散)となります。
一点注意ですが、イギリス100はポンド建ての取引なので建玉購入時は為替の影響を受けます。
参考までですが、価格調整額と為替の関係性をグラフにしてみました。
見ての通り、為替の影響は気にする必要はなさそうですね!
(ご参考) 価格調整額と為替の関係性
価格調整額に加え、FTSE100は長期的に右肩上がりです。
買いポジションを持つことで評価益も期待できそうですね!

価格調整額が発生する理由

価格調整額は、原資産が先物のCFDに対して発生します。
原資産が先物のCFDというのは、CFDの価格を作る際に先物の価格を参照しているということです。
株価指数CFDも同様(原資産が先物のCFD)です。
先物のCFDは、取引可能な期日が決まっているため限月を乗り換えます。
すなわち、CFDが参照する先物を期近から期先に変更します。
その際、期近のCFDと期先のCFDに価格差が発生します。
先物の限月が切り替わったことによってCFDの価格が変わってしまうと、CFDの建玉を保有している人は相場が変動していないのに評価損益が変動することになってしまいます。
価格調整額は、評価損益の変動をなかったかのように調整するために発生します。

先物の限月
先物取引は、決められた期日に、現時点で決定した価格で売買することを約束する取引です。決められた期日以降は取引不可となります。
ここで、決められた期日がある月を先物の限月といいます。
3月に期日があるなら3限月、6月に期日があるなら6限月といいます。
期近と期先
期日が近い限月のことを期近(きぢか)、期近よりもあとに期日が訪れる限月のことを期先(きさき)といいます。
期近と期先は、同じ商品の受け渡しの期日が違います。
一般的には受け渡しの期日が違うと金利や配当などの影響から、期近と期先の価格は一致しないものです。
次に期近と期先の価格の違いに対して、価格調整額がプラスになるケースとマイナスになるケースを説明します。
- 先物価格が 期近 < 期先
買いポジション・・・含み益が発生しないように、価格調整額はマイナス
売りポジション・・・含み損が発生しないように、価格調整額はプラス

- 先物価格が 期近 > 期先
買いポジション・・・含み損が発生しないように、価格調整額はプラス
売りポジション・・・含み益が発生しないように、価格調整額はマイナス

イギリス100の価格調整額

イギリス100を保有すると、年に4回(3月、6月、9月、12月)価格調整額が発生します。
イギリス100の2014年3月以降の実績を見ると、買建玉を保有していればずっとプラス、売建玉はずっとマイナスです。
期近の価格は高く、期先は安くなっているということですね!
2014年3月~2020年6月までの平均価格調整額は1枚(建玉×1)保有に対して785円/期月です。
年4回のため3,140円/年の価格調整額が発生しています。

この状況が今後も続くかは誰も予想はできないので、投資判断は自己責任ということになります。^^:
証拠金の計算方法

GMOクリック証券では、証拠金の考え方が二種類あります。
「必要証拠金」と「任意証拠金」です。
取引のタイミングにおける建玉の単価、コンバージョンレート(為替レート)、ロスカットレート、ロスカット幅などによって必要となる資金が変わってきますので必ず理解しておきたいですね。
必要証拠金
新たに建玉を建てるために必要な証拠金です。
株価指数CFDにおいては取引金額の10%に相当する日本円になります。
つまり、レバレッジ10倍での購入価格です。

計算式
「取引タイミングにおける建玉の単価」 × 「コンバージョンレート」 × 「取引単位」 ÷ 「レバレッジ」
※コンバージョンレート・・・為替(GBP/JPY)レート
必要証拠金の計算例
建玉の単価 | 6,000 |
---|---|
コンバージョンレート | 140 |
取引単位 | 0.1倍 |
レバレッジ | 10倍 |
計算式
6,000 × 140 × 0.1 ÷ 10 = 8,400円
任意証拠金
必要証拠金とは別に、証拠証拠金を建玉や注文中の新規注文に割り当てることができます。
任意証拠金を割り当てることで、ロスカットレートを調整することができます。
つまり、任意証拠金を増やすとレバレッジは低くなり、任意証拠金を減らすとレバレッジは高くなります。

計算式(買建玉)
(「建玉の単価」 - 「変更後のレート」 - 「ロスカット幅」) × 「建玉数」 × 「取引単位」 × 「コンバージョンレート」
任意証拠金(買建玉)の計算例
建玉の単価 | 6,000 |
---|---|
変更後のレート(ロスカットレート) | 4,000 |
ロスカット幅 | 300 GBP |
建玉数 | 1 |
取引単位 | 0.1倍 |
コンバージョンレート | 140 |
計算式
(6,000 - 4,000 - 300) × 1 × 0.1 × 140 = 23,800円
計算式(売建玉)
(「変更後のレート」 - 「建玉の単価」 - 「ロスカット幅」) × 「建玉数」 × 「取引単位」 × 「計算時のコンバージョンレート」
任意証拠金(売建玉)の計算例
建玉の単価 | 6,000 |
---|---|
変更後のレート(ロスカットレート) | 8,000 |
ロスカット幅 | 300 GBP |
建玉数 | 1 |
取引単位 | 0.1倍 |
コンバージョンレート | 140 |
計算式
(8,000 - 6,000 - 300) × 1 × 0.1 × 140 = 23,800円
ロスカット幅
任意証拠金を割り当てるために、ロスカット幅が必要になります。
ロスカットが発動した場合、必要証拠金の半分程度の損失で収まるようGMOクリック証券側で設定されます。
毎週金曜日に翌週適用分が更新されます。
ロスカット幅は、GMOクリック証券へログイン後、【CFD】→【インフォメーション】にて確認できます。

低リスクなロスカットレートの考え方

イギリス100の買建玉を保有するにあたり、ロスカットレートを決める必要があります。
以下が2004年以降の過去16年のチャートです。

これまでの最安値はリーマンショック後の3,445です。
6,756(2007/10/1)から約17ヶ月後、3,445(2009/3/2)まで下落しています。
割合にして約49%の下落。
また、コロナショック時は7,694(2020/1/20)から短期間で4,762(2020/3/23)まで下落しています。
割合にして約39%の下落。
この先二番底でリーマンショック時の49%の下落まで想定すると3,924となります。
さらに下落リスクも想定し、過去16年の最安値(3,445)でも耐えられるようロスカットレートは3,400としました。

購入に必要な資金

ロスカットレートを3,400とした場合、イギリス100の買建玉×1を購入するために必要な資金を算出しました。 ※2020/8/15時点の相場で試算
購入タイミンングにおける建玉の単価、コンバージョンレート、ロスカット幅といった条件によって変わってきますので、これまで説明した計算式にあてはめて試算してみてくださいね。
必要証拠金
建玉の単価 | 6,073.6 |
---|---|
コンバージョンレート | 139.36 |
取引単位 | 0.1倍 |
レバレッジ | 10倍 |
計算式
6,073.6 × 139.36 × 0.1 ÷ 10 = 8,465円
任意証拠金
建玉の単価 | 6,073.6 |
---|---|
変更後のレート(ロスカットレート) | 3,400 |
ロスカット幅 | 308.5 GBP |
建玉数 | 1 |
取引単位 | 0.1倍 |
コンバージョンレート | 139.36 |
計算式
(6,073.6 - 3,400 - 308.5) × 1 × 0.1 × 139.36 = 32,960円
合計(必要証拠金 + 任意証拠金)
ロスカットレートを3,400とした場合、イギリス100の買建玉×1を購入するために必要な資金は41,425円となります。
計算式
8,465 + 32,960 = 41,425円
取引のタイミングにおける建玉の単価、コンバージョンレート(為替レート)、ロスカットレート、ロスカット幅によって必要となる資金は変わります。
これからの投資戦略

基本的には買建玉を積立てながら年4回の価格調整額を獲得していきます。
但し、価格調整額については、必ずしも買建玉保有でプラスになることは保証されていません。
価格調整額がマイナスになるリスクを想定し、出口戦略も考えておきます。
マイナスなった場合は買建玉を保有しておく意味がなくなりますので全決済することになります。
決済時の損失を最小限に抑えられるよう、マイルールを決めておいた方がよいでしょう。
例えば、評価損益がプラスの場合または平均取得単価より現建玉が安い時は毎月建玉×1を購入。それ以外は一ヶ月購入をスキップします。
無理せずのんびりと低リスクで積立ていきます。
例)マイルール
積立は毎月買建玉×1を購入。
但し、評価益がプラスの場合、または積立日の買建玉がこれまでの平均取得単価より低い場合のみ購入。
上記以外は一ヶ月購入をスキップ。
これまでの投資実績を公開

2020/12/20時点の投資実績を公開します。
コロナショック以降、評価損益はようやくプラスに転じました!
イギリス経済のさらなる成長に期待です。
建玉数 | 23 |
---|---|
購入建単価の平均 | 6435.1(現在値 6473.0) |
価格調整額累計 | +43,418円 |
評価損益 | +398.96GBP(+55,518円) |
損益率 | +2.69% |
拘束証拠金 | 1,011,781円 |

今後、投資実績については定期的に報告させていただきますね。
口座開設はこちらから
https://bekkun.com/cfd-uk100-202012/

https://bekkun.com/investment-principal/
